14ワード目『ちゃんと』
「ちゃんと」って何さ
「「すべきことを行うさま。ぬかりなく。まさしく。」」
Googleで検索したらこう出た。
昔から思う。ちゃんとしろって何なのさ。
すべき事を行うってなんなのさ。それはちゃんと指示してくれていたか?
いや、ずっとされてはいたのか。ではすべき事を行えなかった理由はなんだ。
ちゃんと苦しんで、ちゃんとに苦しんで、その結果ちゃんと間違えて。
ちゃんとって言葉が、曖昧なのに的確についてるツラして殴ってくる。
トリックアートみたいなもんなのかもしれない。こちらから真正面に見れば綺麗に一列に並んでいるのに相手から見れば乱雑に置かれている。それを整えろと言ってくる。同じ目線で見てくれているのか。俺は同じ目線でいれていないのか。
ちゃんと仕事をして、
ちゃんと稼ぎを得て、
ちゃんと飯を食って、
ちゃんとやらなきゃいけない事もう一回おさらいして、
ちゃんと起きて、
ちゃんと風呂入って、
ちゃんと曲作って、
ちゃんと毎日をこなして経験値ためて何かしら世の中のためにできることをって
うるさいもう、ちゃんとなんて辞めたい
ちゃんとから離れて自由に暮らしたい
強いて言うならちゃんと死なずに生きてるだけでじゅうぶん過ぎるくらい偉くないか?
みんな大体ちゃんとしてる、だからきっと大丈夫だよ。もうさ、それでいいよ。
変な結論だが、
何かを教える時、「ちゃんと」って言葉は使わないようにしている。
何かを自分に言い聞かす時、「ちゃんと」を多用して言い聞かしている気がする。
まるで呪いの呪文だ。短めで、効果が高い。
俺はこれからもちゃんと「ちゃんと」に苛まれるだろう。
ただそれでも、ちゃんとしていよう。
ちゃんと音楽も続けるしこのブログもちゃんと続けるから
みんなこれからもちゃんとチェックしてくれよな
27年、この言葉に向き合ってきた岩下でした。